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レビ人の立場と、その働き

シナイ山で神がモーセに語った当時、 アロンには息子が四人いました。長男ナダブ、次男アビフ、三男エルアザル、四男イタマルです。 四人とも祭司でした。幕屋で仕えるために選ばれ、任命されたのです。 ところが、ナダブとアビフはシナイの荒野にいた時、幕屋で規定に反して香をたいたために死んでしまいました。二人には跡継ぎの子がいなかったので、アロンを助けて祭司の仕事をするのは、エルアザルとイタマルだけになりました。

その後、主はモーセに命じました。 「レビ族を集め、アロンの仕事を手伝わせなさい。 7-9 彼らはアロンのもとで、全国民に代わって幕屋の仕事をするのだ。主に幕屋の祭具の管理や修理をする。 10 祭司の仕事をするのはアロンとその子らだけで、ほかに近づく者はみな死ぬこととなる。」

11-12 さらに、主は命じました。「レビ人を、イスラエル人の長男全員の身代わりとする。 13 だから、レビ人はわたしのものとなる。エジプト人の長男をすべて殺した日、イスラエル人の長男を家畜の子も含め、一人残らずわたしのものとしたように、彼らの長男はみなわたしのものだ。すべてのものを造ったのは、神であるわたしである。」

14-15 主はまた、シナイの荒野でモーセに命じました。「レビ人で生後一か月以上の男の数を、氏族ごとに調べなさい。」 16-24 モーセはそのとおりにしました。

レビ族は、ゲルション族、ケハテ族、メラリ族の三氏族。

そのうち、ゲルション族はリブニ族とシムイ族から成り、族長はラエルの子エルヤサフ。幕屋の西側に宿営し、人数は七、五〇〇人。 25-30 このゲルション族は幕屋を管理します。その覆い、入口の垂れ幕(カーテン)、さらに庭の柵の垂れ幕、天幕と祭壇を囲む庭の入口の垂れ幕、それに、天幕を結び合わせる綱の管理です。

次に、ケハテ族は、アムラム族、イツハル族、ヘブロン族、ウジエル族から成り、族長はウジエルの子エリツァファン。幕屋の南側に宿営し、人数は八、六〇〇人。 31-35 このケハテ族の仕事は、契約の箱(十戒を記した石板を納めた箱)、テーブル、燭台、祭壇と幕屋の中で使ういろいろな祭具、覆いなどの管理と修理です。この仕事は、アロンの子エルアザルが責任者として、レビ人の家長たちを監督しました。

最後に、メラリ族は、マフリ族とムシ族から成り、族長はアビハイルの子ツリエル。幕屋の北側に宿営し、人数は六、二〇〇人。 36-37 このメラリ族の仕事は、幕屋の骨組みに必要な柱、土台、付属の部品類と、庭の回りの柱、その土台、釘、綱などの管理です。

38 モーセとアロンとその子らは、いつも幕屋の東側に天幕を張りました。彼らはイスラエルの人々に代わって、幕屋で仕事をするのです。祭司でもレビ人でもない者が一歩でも幕屋に近づいたら、その者は殺されます。

39 主の命令によって、モーセとアロンが登録した生後一か月以上のレビ族の男の数は、二万二、〇〇〇人でした。

40 その後また、主はモーセに命じました。「イスラエル人で生後一か月以上の長男の数を調べなさい。 41 イスラエル人の長男の代わりに、レビ人をわたしのものとする。同じように、家畜の初子の代わりに、レビ人の家畜をわたしのものとする。」

42 モーセは主に命じられたとおり、イスラエル人の長男の数を調べました。 43 その結果、二万二、二七三人いることがわかりました。

44 そこで、主はモーセに告げて言いました。 45 「イスラエル人の長男全員の代わりにレビ人を、家畜の初子の代わりにレビ人の家畜を、わたしにささげなさい。レビ人はわたしのものだ。わたしは主である。 46 イスラエル人の長男の数が二七三人超過しているので、その分は金銭でささげなさい。 47-48 一人につき五シェケル(一シェケルは十一・四グラム)をアロンとその子らが取りなさい。」

49 モーセは二七三人から代金を徴収しました。〔他の者は、レビ人が身代わりになったので、金を払う必要はありません。〕 50 全部で一、三六五シェケルを、 51 モーセはアロンとその子らに渡しました。